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圧着ハガキ・圧着封筒について

一般的な圧着ハガキの折り種類は、大きく分けて二つ折りと三つ折りの2種類がある

圧着ハガキの折り種類


二つ折り(V折り)

二つに折られた片側(①)をはがきの本体(本来の葉書)と定義する。①と書かれた裏側は宛名面であるため、はがき本体の裏側に薄い紙②を全面密着させて貼り付けたはがきとして解釈されている。
また、重さについては、はがき本体①のみで2g以上、圧着した状態で6g以下でなければならないため、二つ折り圧着ハガキ用紙は140g/㎡~150g/㎡紙(一般的なレーザープリンタでは厚紙1または厚紙2相当)が使用されている。(重さは製紙メーカーにより異なる)

一般的なV折り圧着ハガキの場合、A5サイズの用紙を二つ折りにしてハガキにする。つまり、宛名面とデータ面が用紙の表と裏となるため、印刷する際は両面印刷が必要となる。このため請求書など、宛名と中のデータが1通ごとに違う通知書を二つ折りの圧着で作成する場合は「A5サイズの厚紙を両面印刷できる」プリンタが必要となる。
DMのような中のデータは同じで宛名だけ違うハガキの場合は、先にデータ面の印刷をしておき、後で宛名印刷をするなど別々に処理をすれば良いので、両面印刷の機能がないプリンタでも作成は可能となる。


外三つ折り(Z折り)

 はがきの本体(本来の葉書)は、右図の中央②をはがき本体と定義する。はがき本体②の表と裏に薄い紙①と③を全面密着させて貼り付けたはがきとして解釈されている。
また、重さについては、はがき本体②のみで2g以上、さらに圧着した状態で6g以下でなければならないため、3つ折両面圧着ハガキ用紙は120g/㎡~130g/㎡紙が使用されている。
但し、はがき本体②のみで最低2g以上になる重さの用紙を使用するとはがき全体で最低でも6gになり、6gに対して±0gになる用紙を選別することは現実的に不可能である。また、はがき本体には「郵便はがき」と表示する必要があるが、はがき本体の全面が宛名面①で覆いかぶさるため見えない。 そこで、宛名面①の幅寸法を5mm程度小さくし、折り重ねた時にはがき本体②に表示している「郵便はがき」が見えるようにする、又は、はがき本体②に表示している「郵便はがき」が見えるように宛名面①に丸穴を文字数分の5個開けるなどの工夫がなされている。この工夫により、はがきの重さ6gをクリアすることにもなる。(重さは製紙メーカーにより異なり、厳密には重さは規格をクリア出来ていない場合がある)
ただし、三つ折片面圧着ハガキのように①②を貼りあわせた部分が剥がせないように糊加工している用紙の場合は、①②が合わさってはがき本体となるので「郵便はがき」の記載は①面にすることになる。この場合は宛名面①の寸法を短くしたり丸穴を開ける必要はなく、①②③とも等幅(99mmずつ)で作成可能となる。

 三つ折りの場合は、A4用紙(297mm×210mm)をカットして細長くしたサイズ(297mm×150mm程度)を三つ折りする場合が多い。そのため、A4のままで印刷してから余白部分をカットする場合や、あらかじめカットされている用紙に印刷する場合などがあるが、あらかじめカットしている圧着用紙をプリンタで印刷する場合には、不定形サイズの用紙が印刷できるプリンタであるか確認する必要がある。

 外三つ折りハガキは両面共めくる6面ハガキと呼ばれるものと、片面だけめくる4面ハガキと呼ばれるものがある。通知書で使用される三つ折りハガキは片面のみめくる4面ハガキを使用する場合も多い。印刷データの量がそれほど多くないのであれば4面ハガキにしたほうが印刷コストも安く済み、処理速度も早くなる。また、宛名とデータが用紙の片面の印刷だけでできるため両面印刷の必要が無く、印刷時の用紙詰まりなどのリスクも低減できる。プリンタが複合機の場合などでカウンタ料金を徴収されるケースでは、6面ハガキやV折りでは2カウントされるがZ折りでは1カウントで済むので低コストで印刷できるというメリットもある。


内三つ折り(C折り)

内三つ折りハガキは通知書ではあまり使用されないが、DMを兼ねた往復ハガキなどで使用されることがある。往信側を圧着し、受け取った人はめくって中を確認、返信部分を切り取って送付、というような使い方で利用されたりしている。これも両面印刷が必要となる。
注意が必要なのは、はがきの重さ規定である。通常のはがきは2g~6gなので、往復はがきはそれぞれ倍の4g~12gが規定の重さとなる。返信部分を切り取って送る時には2g~6gに収まるよう、用紙の種類には気をつけねばならない。


圧着封筒の折り種類



外三つ折り(Z折り)

一般的にはA4のZ折りが使用される。給与明細などの郵送しないで手渡しされるような使い方で利用されることが多い。これは圧着ハガキ用紙に比べて用紙価格が安いことから、郵送料が発生しないケースでは安価な圧着封筒を使ったほうが低コストで済むからである。
また、圧着封筒は圧着ハガキより印刷領域が若干大きいという理由や、開封後に丸くカールしないという理由で郵送であっても圧着封筒を使って請求書などの通知文書を発送している企業などもある。



内三つ折り(C折り)

圧着された封筒を開いた時に、ほぼ元のA4サイズに近くなることからC折りを採用するケースもある。注意点としては、宛名とデータを両面印刷しないといけないこと、Z折りと違い密封できないので郵送には適さないことなどがある。